ヨーロッパ・ドライブ体験記 「イタリア」Part3

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アウトストラーダでアルバに向かう  

夕方から250KM移動を開始

 私にとって初めてのヨーロッパ、初めてのイタリア。行きたい場所はたくさんあり、二度と来れないだろうと思うと、ついつい欲張りになってしまいます。初めての土地での運転に不安に感じながらも、夏の陽は長いので夜8時でもなんとかなるさと楽観的にスタートを切りました。年を重ねるに連れ、面倒なことはだんだん考えないように、考えられないようなってきているようです!
 空港のそばから高速に乗り、A8で西を目指し、途中からE80 でサボナを目指し、アルバに向けて北上する計画。駐車場から車を出すのに戸惑い、ようやく走り出せたのは16時を過ぎていたと思います。緊張状態だったのでしょう、高速の大渋滞を目の当たりにするまでの記憶は全く残っていません。

大渋滞に国民性を感じる

 フランスのニースからA8でイタリアに移動していると、対向車線はとんでもない大渋滞が発生!
走っても走っても、何十キロもの間、車がビクとも動いていない。
 イタリア人やフランス人はこういうシチュエーションンに慣れているのでしょうか、ドライバーたちは車から降り、高速道路上でたまたま出会った人たちと会話を始めたり、ラジオから流れる音楽で踊りだしたり、あっという間にスイッチが切り替わり、その場を受け入れ、楽しもうとしているような人たちをたくさん目にしました。
 とある夏の日の夕方、何故、そんなに車が多かったのか、私たちと同じバカンスを楽しみニースに戻る人だったのか(※数日後のニース滞在では大勢のツーリストと遭遇)分かりませんが、渋滞から抜け出すには相当な時間が掛かりそうで、気がついてみたら自分事ではないのに何故かヤキモキな気分。
 右へ、左へと、忙しく車線変更を繰り返し、先を目指すドライバーとは同じ人とは思えない、大らかな立ち振る舞い。日本の高速渋滞では見ることができない、ヨーロッパ人(イタリア人)気質を見たように感じました。
 これは別の話しですが、ハンデを持った人が横断歩道にいると、至極当たり前の立ち振る舞いとして見知らぬ人をサポートしている場面がありました。そもそも横断歩道は歩行者優先が根付いているものの、私たちが失いつつある人との関係、正義感などを感じました。

なんとか宿に到着+ご褒美

 さてさて、宿の到着も遅れ気味のなか、目的地に向けてドライブ。空は明るいとは言え、時間は19時を過ぎ、田舎町に差し掛かったこともあり、ちょっとした買い出しができるスーパーマーケットが見つからないまま、夕食を諦めはじめ、なんとかグアレーネの宿に到着したのが20時半くらいでした。
 夜中に日本を出て、早朝パリに到着、仮眠も取れぬまま空路ニースへ。見知らぬ土地で4~5時間ドライブして疲れ切り、部屋で倒れこみたい気分と食いぱっぐれた複雑な気分になっていたところ、親切なホストマザーが近くの店に電話を入れてくれ、ブドウ畑に囲まれた山道を10分くらい走ったところ、地元の人に愛されていそうなイタリアンに落ち着くことができました。時間は22時近いというのに、友人、家族連れのディナー客が数組、遅い夕食を楽しんでいる様子で、ロケーション的にも時間的にもアンビリーバルな時間と空間でした。
 食事はパンや前菜がふんだんに出され、メイン料理も多すぎず少なすぎず適度なボリューム、店独特のアイデアが施された美味しい料理に囲まれました。最後には食べきれないほどのスイーツを出していただき、宿に持ち帰りました。
 身体も、頭も、お腹も疲れ切って、一日目の旅が終わりました。

Io e Luna – Gastronomic Restaurant
https://www.ioeluna.com/

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この記事を書いた人

KUHIS 共同代表。自然をこよなく愛し、国内は道東・道央、沖縄の離島が好き。20代の頃はカナディアンロッキーをドライブしたり、オーロラを観たくてアラスカに行ったり。
SNSは眺めるだけでしたが、写真とともに発信にチャレンジしていきます。

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